月の子日記

日々の勉強したこと。心と体を大切にしたくなる、ゆううつな気分が軽くなるような記事を書いています。

ほかの臓に影響しやすい肝のまとめ (東洋医学の基礎編③)

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*- …-* こんばんは *- …-*

今夜はストレスに関わりが深いといわれている肝おはなしです。

肝といえば利胆成分の熊胆(クマ由来の動物性生薬)があります。肝臓からの胆汁の排出を促し、消化を助ける成分です。

東洋医学の肝のはたらき

○気・血・水(津液)を全身にめぐらせるはたらき(疏泄作用)

○気・血・水(津液)を全身に必要なときに必要な量だけ配分するはたらき(疏泄作用)

○血を必要な量だけつくり、必要な量を全身に配分するはたらき(蔵血作用)

○筋肉の運動を維持する。自律神経、髪、爪、目、皮膚の真皮など

腎や脾がつくりだした生命力を上向き・外向きに放散させる「木」のような役割。

西洋医学の肝臓のはたらき

○血清蛋白の生成・栄養の貯蔵(肝臓の調子が悪くなるとこの蛋白が肝臓でつくられなくなったり、尿中に漏れ出てしまうらしい。)

○有害物質の解毒・分解(アルコールとか。飲み過ぎると肝臓の繊維化→肝硬変。蛋白が変異して体の中の細胞に影響する。)

○食べ物の消化に必要な胆汁の合成・分泌

〈流れ〉胃や腸で消化される→糖などの栄養が肝臓に運ばれる→必要なものは血液に送られたり貯蔵されたりする→静脈から不必要なものを受け取る→腎臓に送られる

肝による不調

肝は気血津液と深く関わっているので、肝に不調が出るとほかの臓に影響が出て症状が複雑化しやすい。

○肝の血が不足する⇨肝血虚(顔色が青白い、または黄色味。栄養が足りず痩せ気味。皮膚や髪、目の乾燥。)

 ●肝血虚が心に及ぶ⇨肝血虚の症状+不眠、めまい

 ●肝血虚が腎臓に及ぶ⇨肝血虚の症状+耳鳴り、頭痛、腰痛、髪や歯が抜ける、飛蚊症(視力障害)

 ●肝血虚が筋肉に及ぶ⇨肝血虚の症状+けいれん、皮膚の痒み

○気の流れが滞り、肝の機能がはたらき過ぎる(疏泄作用が失調)⇨肝気鬱結抑うつ状態、便秘、月経不順)

  ●肝気鬱結が長期に及ぶ⇨肝血虚の症状+顔色のくすみ、倦怠感、腹部満腹感 

肝の不調の対処

 ストレスを避け、ゆったり過ごすこと。

肝を補う食べもの

セロリ牡蠣鶏肉いかあさりえび黒豆菜の花レタスチンゲンサイキャベツトマトニラピーマンパセリキクラゲひじきりんごグレープフルーツ黒ごま

肝の働きが悪くなると、前述にもあるとおり、肝は消化を助ける胆汁を排出しているため、脾胃の働きにも影響が出てくるといいます。月の子は不眠なので、ラベンダーとスイートオレンジのアロマを寝る前に焚いていたのですが、オレンジは肝に良いそうです。(乾燥させたみかんの皮を、枕もとに置いていたこともあります。。)生活に香りを取り入れたりして、自分に合ったストレス解消法を見つけられると良いですね。

*- …-* それでは、よいゆめを。*- …-*