月の子日記

日々の勉強したこと。心と体を大切にしたくなる、ゆううつな気分が軽くなるような記事を書いています。

白虎がつかさどる肺のおはなしと喉の乾燥による風邪の対処(東洋医学の基礎④)

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*- …-* こんばんは。月の子です *- …-*

今夜は身体の気と水を調節する肺のお話です。

肺を司る白虎

漢方薬の五虎湯🐅は、熱感があり、汗ばんで口が渇き、乾いた咳や喘鳴がある場合に用いられ、気管支ぜんそくの場合に使用されることもあるそうです。肺に関係のあるお薬です。

何故名前が5つの虎なのかというと、構成されている生薬が5つ(石膏、杏仁、麻黄、桑白皮、甘草)ということと、五行説の肺は、白虎が司っているという教えがあります。白虎は中国の伝説上の神獣である四神の1つです。

生薬が5つだから五虎湯と書きましたが、この中に含まれる甘草は、その他の生薬をまとめ甘みを出す役割があります。なので頻繁に漢方の処方に入っています。例えば、六君子湯は六ですが、8つの生薬が使われています。六は大棗と甘草を除いた6つの生薬のことです。名前に使われている数と構成生薬の数が合わない薬もあります。 

漢方薬に興味のある方は専門家さんに相談してから試すことをおすすめします。症状が同じでも人によって合う漢方薬が異なることがあるためです。

余談が長くなりました😂以下肺の役割と養生です。

東洋医学の肺の働き

縮む作用(宣発作用)上向性、外向性の力

膨らむ作用(粛降作用)下向性、内向性の力

気をつかさどる。(呼吸運動)

津液を全身にめぐらす。(通道水道)

宗気の生成。脾の水穀の精微と結合して津液を全身にめぐらす

○呼吸によって、血脈をめぐらす

肺気が充実していると、皮膚に影響して外邪に対する抵抗が高まり、風邪をひきにくくなると言われています。

西洋医学の肺の働き

○身体の二酸化炭素を酸素に交換する。

東洋医学のそれぞれの五臓の働きは、西洋医学の働きより広い意味を持っています。

肺の不調

免疫機能を低下させる

慢性的な肺の不調がある方は皮膚の色が白っぽいと言われています。

感冒(風邪)にかかりやすくなる(肺気虚

呼吸機能が弱まり、疲労による症状が悪化しやすくなるため

○肺の津液が不足しているため、口や鼻竅、皮毛(皮膚、汗腺などの総称)が乾燥する(肺燥)⇨熱、寝汗、心煩(胸の中が熱く火照って落ち着かない状態のこと)の症状が現れる。肺絡を損傷すると、痰に血が混ざる(肺陰虚

○寒さによって肺の衛気がおさえられ、悪寒発熱が生じる咳嗽無汗水っぽい鼻水が出る(風寒束肺)

○寒湿によって痰湿が気道に停滞し、胸部の不快感呼吸困難痰がからむ痰湿阻肺)

肺の不調の予防

口、鼻、喉の乾燥を防ぐ(口呼吸を避ける。マスクをする。飴を舐める。こまめに温かい飲み物で水分補給をする。加湿器を使って湿度を調節する。潤す食材を食べる)

身体を冷やさない(冷たい飲み物を避ける。靴下を履く。マフラーをする。手袋をする。背中にカイロを貼る。お風呂上がりは髪をよく乾かす)

深呼吸をする。深い呼吸を意識して身体の中の空気を入れ替える。しっかり呼吸をすることで血脈、津液の巡りを助ける。

④少しでも喉の調子が悪い、熱っぽいときは早く就寝して睡眠をたくさんとる。眠るときに口呼吸にならないように気をつける。加湿器をつける。

肺を補う食べもの

身体を潤すもの

れんこん・山芋・柿・ゆりね・豚肉・鶏肉・りんご・松の実・はちみつ

余分な水分(痰湿)を取り除くもの

さといも・とうもろこし・舞茸・豆腐・昆布・わかめ・小豆・とうがん・そらまめ

気を補うもの

じゃがいも・さつまいも・かぼちゃ・キャベツ・イワシ・まぐろ・鶏肉・牛肉

消化を助け、気の巡りをよくするもの

大根・人参・じゃがいも・とうもろこし・白菜・米・鶏肉・アジ

身体を温めるもの

ネギ・にら・ニンニク・生姜・海老・シナモン・山椒

粘膜細胞を補うもの(ムチン)

れんこん・納豆・オクラ・山芋系

 

果物は身体を潤しますが、身体を冷やすものがほとんどなので注意。

 

鍋の具材は肺を助けるものばかりですね。

乾燥予防にマスクをすると呼吸が浅くなり、気の巡りが悪くなるため、ときどき外して深呼吸するのが良さそうです。喉の粘膜強化にはムチンを含む食材や、人参のビタミンA、青魚やナッツ類に含まれるオメガ3脂肪酸を積極的に取ると良いそうです。万遍なく食べて免疫力高めつつ、早く寝ろってことですね😂あと手洗い大事ですね😂

 

 *- …-* それでは、よいゆめを。*- …-*